日本最古の漫画ともされる国宝「鳥獣人物戯画」。
2019年に見れる場所と日時をまとめました。
参考として、2015年からの鳥獣戯画を見られた場所や日時も書いています。
人気度高まる鳥獣戯画
擬人化された動物たちが描かれた絵巻物「鳥獣人物戯画」。
※「鳥獣戯画」は、実は略称。
2018年にはウサギとカエルのフィギュアも海洋堂さんで発売されるほど、人気のある美術作品でもあります。
・平安時代後期〜鎌倉時代に描かれたぽい
・鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)作とされるが諸説あり
・甲・乙・丙・丁の4巻から構成
甲・乙・丙・丁の4巻から構成される美術作品です。
4巻の違いを簡単に各と…
甲:擬人化動物(16種類)
乙:実在・空想上動物
丙:前半は人間風俗画、後半は動物戯画
丁:人間が中心の勝負事
4巻すべて合わせると44m!
一番有名なのが、擬人化された動物が描かれた第一巻、「甲」巻です!(兎(うさぎ)やカエル、サルが描かれたやつです)。
ただ、けっこう火災で焼けたりで、完璧な状態ではありません。
鳥獣戯画4巻の保管場所
もとは京都にあるお寺に伝わる絵巻物ですが、現在はこの2箇所にあります。
甲:東京国立博物館
乙:京都国立博物館
丙:東京国立博物館
丁:京都国立博物館
鳥獣戯画を1年中見れる場所
鳥獣戯画が保管されている場所はわかりましたが、常設されていません。
鳥獣戯画を1年中見られるのはココです↓
※レプリカ
高山寺(こうざんじ)
京都市右京区の栂ノ尾(とがのお)にあるお寺です。
高山寺は、鳥獣戯画(本物)が代々受け継がれてきた、世界文化遺産のお寺。
現在、高山寺で見られるのは精巧なレプリカ(複製品)ですが、鳥獣戯画4巻を1年中見れられる貴重な場所。
レプリカといっても、一般人には違いが分からないレベル。
鳥獣戯画だけでなく、日本最古の茶園としても有名。
赤い敷物も風情たっぷりで、秋には京都の紅葉スポットにもなります。
◎拝観料→800円
(紅葉時期は別途入山料500円)
◎京都駅からバスorタクシーor車で50分程
◎京都市右京区梅ヶ畑栂ノ尾
2019年の鳥獣戯画展
「明恵の夢と高山寺」展
2019年3月21日(木・祝)〜5月6日(月・振替休日)
朝日新聞創刊140周年記念として中之島香雪美術館にて開催。国宝「鳥獣戯画」(全4巻)が公開されました!
2018年の鳥獣戯画展
2018年に本物の鳥獣戯画を見られる展覧会、第一回目は2018年1月28日までの終了イベントとなっています。
数年間さかのぼってみると、鳥獣戯画(本物)は、1年に1回くらいしか展覧会がない…。
2018年は、もしかしたら本物を見られる鳥獣戯画展はもうないかもしれません…(下記の終了イベント参照)
終了イベント
ここ数年に鳥獣戯画(本物)が展示されたイベントです。
2018年1月2日(火)〜1月28日(日)
「博物館に初もうで」@東京国立博物館
・『鳥獣人物戯画』甲巻の断簡が展示
・「鳥獣戯画断簡」は2月4日まで展示
2017年
・4月18日〜 5月7日/東京国立博物館
2016年
・10月4日〜11月20日/九州国立博物館
2015年
・4月28日〜6月7日/「鳥獣戯画―京都 高山寺の至宝」東京国立博物館
2014年
・10月7日~11月24日/京都国立博物館