「桜の花がなぜピンク色なのか」
すこし科学的な話になりますが、専門用語ほぼナシで分かりやすくまとめました。
桜の花がピンクの理由は、身近なあの花と同じだったんです。
桜はなぜピンク色?バラやカーネーションと同じアレが理由!
春になると花を咲かせる桜は、古くから日本人に愛されてきた花です。
淡いピンク色の桜が一面に広がる姿は美しいですが、桜の花はなぜピンク色なのでしょうか。
素朴な疑問ですが、調べると面白いことが分かりました。
ピンク色以外の花が咲く桜もある!
桜の花がピンク色の理由を解説する前に…
実は、桜にはピンク色以外の花を咲かす品種もあります。
日本には600種類以上の桜があります。
最もメジャーなのはソメイヨシノの淡いピンクですが、ピンク色以外の色の例としては、こんな色があります。
濃いピンク
八重桜、寒緋桜(カンヒザクラ)同じピンクでも濃いピンク。こひがん桜やエドヒガン、河津桜も濃いめの花を咲かせます。
白い桜
桜餅に葉っぱが使われる大島桜(オオシマザクラ)は白い桜の花を咲かせます。
この他、ササベザクラや白妙(シロタエ)等があります。
黄緑色の桜
御衣黄(ぎょいこう)と呼ばれる桜の花は、珍しい白っぽい黄緑色。
最初は黄緑色で、開花後にだんだんと赤くなっていく変化を楽しめる珍種です。
黄色い桜
数多い桜の中でも、唯一黄色い花を咲かせる「鬱金桜(うこんざくら)」。
4月中旬頃の遅咲き桜で、「黄桜」「浅葱桜」などの別名を持ちます。
桜はなぜピンク色?
ここからが本題です。
桜の花はなぜピンクなのか…。
結論を言えば、植物色素「アントシアニン」があるからピンク色になります。
もう少し詳しく書くと…
ピンク色を作る色素「アントシアニン」
アントシアニンは、植物色素のひとつです。
赤系・紫系の植物の多くにはアントシアニンが入っています。
アントシアニンは、ブルーベリー、いちご、リンゴ、ぶどう、ナスの皮、紫芋やイチゴ、紫陽花(あじさい)などにも含まれている身近な色素。
桜をピンクにするアントシアニンの種類は…
アントシアニンにもいくつか種類があります。
桜の花をピンク色に染めるのは、「シアニジン-3-グルコシド」というアントシアニン色素。
カーネーションやバラも、このシアニジンが赤色に関わっています。
桜の色がピンク色の理由まとめ
身近な科学のような話になりましたが、面白いですね!
2018年の桜は、寒気の影響で少し遅めとなるようですが、2月末の早咲きから5月ゴールデンウイーク頃まで咲く遅咲き桜まで、お花見を楽しみたいですね!
ピンク色の桜の花は開花後に白っぽくなる理由は、次の記事で書いていきます。