天然の防虫剤&防臭剤&芳香剤として沖縄で使われてきたモロコシソウ。
沖縄では、蚊やゴキブリ対策にもなるということで…
生活に取り入れてみたく調べてみました!
モロコシソウってどんな植物?
沖縄では防虫・虫除けとして使われてきたというモロコシソウ。
タンスに忍ばせて衣類の防虫&芳香剤として琉球王国時代から生活の場で活用されてきたといいます。
テレビで取り上げられたこともあるようで、特に夏場に悩むことの多いゴキブリや蚊対策になるというから素敵。
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どんな香り?
実際にモロコシソウを薫って見るのが一番ですが、希少性も高いのでなかなか難しい。
乾燥させた香りは、「柑橘系、甘くてスパイシー、カレーのような」等とと評されています。
ただ、琉球王朝時代には女官や比較的裕福な暮らしをしている女性が芳香剤として楽しんでいたともされるので、日本人に合っているのでしょうね。
モロコシソウの基本データ
モロコシソウは沖縄では「ヤマクニブー」と呼ばれています。
「クニブー」は、沖縄柑橘系の「九年母(くねんぼ)」というシークヮーサー的なものに似ていることから来ているようですが、可愛らしい名前ですね!
ちなみに、漢字が「唐土草」なのは外来&帰化植物と勘違いしたことから名付けられたとか。
生息地(分布地!?)は沖縄だけでなく、九州・四国・種子島・台湾にもある情報はありましたよ!
日本名 | モロコシソウ(唐土草) |
沖縄名 | ヤマクニブー(山九年母・ヤマクネンボ)) or カバ草 |
学名 | Lysimachia sikokiana Miq. |
生息地 | 本州以南〜台湾 |
その他 | サクラソウ科 オカトラノオ属 多年草 |
フォロワーさんに教えて頂きました。乾燥させると柑橘系の匂いがする「モロコシソウ」沖縄では「ヤマクニブー」といって、防虫、虫よけとして、今でも公設市場などで売られています。 #モロコシソウ #ヤマクニブー pic.twitter.com/G3HUxx2mA4
— 敬子 (@tamikeiko) April 18, 2015
防虫剤としてどうやって使う?
ヤマクニブーの収穫時期は6月頃。
黄色いうつむきの花が散ったあとに、丸くて白い小さな実が出たら刈り取りです。
収穫したら、大型の蒸し器で蒸して乾燥。
乾燥しきったら、ドライフラワーのように花束のように束ねられて市場に出荷されます。
ドライフラワーのように乾燥させて吊るすのが有名な使い方ですが、最近は文化を残すために香り袋や紙で包まれることとか。
※香りを出すためには、「蒸す」という作業が重要で、蒸しがないとあまりシッカリと香りが出ないとされています。
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どこで買える?通販で購入できる?
ヤマクニブーは、梅雨明けの6月下旬頃から7月位の1〜2ヶ月程しか市場に出回りません。
購入できる場所は、基本的には沖縄の市場。
沖縄の市場情報
ネットで見つけた、過去に販売されていた情報のある市場・お店は…
・牧志公設市
・本部(もとぶ)町かりゆし市場
・仲程食品店(ゴヤ市場)
※情報が古いのと、ネット情報なので今も販売されているかは分かりません。
聞くところによると、沖縄でも予約が必要だとか。
ただ、この時期に沖縄市場まで足を運ばないと、購入は難しそう。
現地ではひと束500円〜600円程の価格帯が多いですが、ほとんどが沖縄や生産者さんつながりの方達で売り切れてしまうのでしょう。
※とあるブログさんで東京で購入した旨が書かれていましたが、大々的には流通してなそうです。
生産者さんが減っている…!
ネットでの通販サイトがあれば良いのですが、沖縄での栽培者さんや生産者さんが少なくなったこともあり、品薄が続いているとのこと。
今では、ヤマクニブーを蒸すことができるのは二軒ほどなのだとか。
ノンケミカルで自然な優しい防虫剤なので、続いてほしいですね…!
※沖縄で防虫として使われてきた植物は、モロコシソウの他に「月桃(ゲットウ)」もあります。こちらも追々調べたいなと。
通販で購入する方法
天然のやさしい防虫剤のヤマクニブー。
ぜひほしいと探してみたのですが、ドライフラワーも種も苗も、ヤマクニブーを購入できる通販サイトはありませんでした。楽天やアマゾンにもあらず…。
しかし、唯一通販で買えるところがあります。
ふるさと納税を利用する
ヤマクニブーを通販購入するには、沖縄県本部町のふるさと納税を利用する必要があります。
寄附金額22,000円に対して、乾燥して吊るすタイプのヤマクニブー三束。
沖縄で出回る一ヶ月程の期間に出会えれば、1000円あれば購入できるので割高ですが
希少性の高さや購入の難易度を考えると、沖縄県外の人には貴重なチャンスかもしれません。
最後に余談ですが…
確認されたわけではないですが、お香の原料にも使われる「零陵香」は、ヤマクニブーなんじゃないか!?とも言われているとか。